お疲れ様です。
お疲れ様です。
僕の社内メールはこの一文から始まる。
社内での電話、直接会ってのコミュニケーションもまた、お疲れ様から始まる。
使いすぎて、「お疲れ様です」の価値が僕の中で下がり続けている。
この3月をもって社歴が2年目から3年目になる。
丸2年間、お疲れ様ですと言い続けてきた。
社会人3年目、僕はそろそろ「若手だから」、という言い訳が使えなくなりつつある事実に辟易としてしまう。
そして、この後うん10年も、同じことをし続けなければならないという事実に途方に暮れそうになる。
転職したら業務内容こそ変わるだろうけれど、日々働き続けなければならない(ことはないのだろうけれど一般的にはという)ことには変わりはないのだ。
ところで、うちの可愛い可愛い4人兄妹の末っ子がとうとう大学生になった。
うちの4人兄妹は全員地元の大学・地元就職はしなかったので、1人ずつ実家から旅立っていて、
最後の1人がとうとう、一昨日だったかそれくらいのタイミングで、実家から去っていった。
僕は一番最初に家から出たので、1人ずつ家族が減っていくということがどういうものなのかわからなかった。
けれど、最後の1人が去って、両親と犬だけになることを考えると、切なさで胸がいっぱいになった。
ここまで4人を育て上げてくれた両親に、心から賛辞を送りたい。お疲れ様、なんてものではない苦労の積み重ねだったに違いない。
僕は僕で、お疲れ様の価値が擦り切れるまで、もうすこし自分に余裕ができるように、仕事を、人生を頑張ってみようと思う。
それが今できる最大限の親孝行だと信じて。