夕方のコンビニにいる男子高校生
コンビニでどん兵衛に、嬉しそうにお湯を注ぐ男子高校生と思しき二人組がいた。
こんな時間にそんなもの食べたら、家でご飯たべれないでしょうに、なんで、と僕は少し考えて、そして自身の高校時代の生態を思い出した。
学校を出て、塾が始まるまでの時間、僕は友人とイオンに行って、菓子パンだとか惣菜だとかを買って、自習室で小腹を満たしていたっけ。
22時ころ帰宅して、そのあと改めて家でご飯を食べて、そんな感じだったっけ。みたいな。
親からのお小遣いとは別に塾までの軽食代を貰っていた僕は、できる限り軽食代を安く済ませてお小遣いに計上していた。
だから友人のスイートブールという巨大なパンのコストパフォーマンスの良さだったりだとかそういった情報がとても有益で、限られた予算の中いかに飽きずに腹を満たすかという、そういった青春の1ページ的なものが想起されて僕は、いつの間にかおっさんになってしまったなあと思わずにはいられなくて
あの頃の僕は何に向かって勉強していたのだろうか、もっと頑張っていれば今頃QOLは高まっていたのだろうか。
たらればを言い出せばキリがないのだけれど、あの頃の集中力のなさだったり、なけなしのプライドで必要最低限受験で求められる学力を身につける程度の努力や、なんだかんだ3年の11月くらいまで続けた部活のおかげで、某大学に入学して、卒業して、就職して、いまの交友関係が出来たわけで、
そうすると僕はほどほどに手を抜いてよかったなと思えるわけで、つまり今を割と楽しく生きているならば、どうとでも過去を肯定できるなあと、僕に気づかせてくれたのが
どん兵衛に湯を注ぐ男子高校生なのでした。